トリマーの仕事

 

近年ではペットを飼う人たちが非常に増えてきており、室内でペットを飼うケースも多いことから、ペットを常にきれいにしていたいと考えている飼い主も非常に多いわけです。そうなると、ペットをきれいにしてくれる美容師が必要となりますが、トリマーとはこのペットの美容師のことといってもいいでしょう。

 

トリマーの仕事は、ペットの全身の毛をシャンプーしたりカットするだけではなく、耳掃除、爪切り、ブラッシングといった作業も行ないます。これらの作業は日本では一般的に「トリミング」と呼ばれています。そして、このトリミング作業をしながらも、そのペットの健康状態を観察し、病気や寄生虫などの早期発見を行うのもトリマーの仕事なのです。

 

また、トリマーはペットを相手にする仕事というイメージで捉えられがちですが、実際にはその飼い主とのコミュニケーションが非常に重要となるのです。ペットの飼い主に、そのペットの皮膚の状態や病気などについて教えたり、家庭でのしつけやトレーニングなどの相談を受けたりすることもあるわけです。

 

したがって、ペットに関するアドバイザー的な役割を担うことにもなるわけであり、そのあたりの知識やスキルも必要とされてくるわけなのです。つまり、トリミング以外にも勉強しなければならないことが結構あるのです。さらに、基本的に立ち仕事であり、全てのペットがおとなしくしてくれるわけでもありませんから、体力や忍耐力といったものも必要となってきます。